NHK ロクいち!福岡 2019/5/31(金)放送に、博多人形武吉工房が生中継されました。
博多人形武吉工房で伝説の窯が復活しました。
50年前に姿を消した伝統の窯、「空吹き窯」
空に向かって炎が吹き上がるのでそう呼ばれる。
一度途絶えてしまったこの窯を復活させた博多人形武吉工房から中継でご紹介します。
今朝、初めての火入れをしました。
外は、お風呂よりもちょっと熱いくらいで触れます。
朝からずっとくべるための薪割りをしています。
これはよく見る博多人形ですが、博多人形にもいろいろ種類があります。
博多人形の制作の工程を説明
最初基本の人形を作り、型を取って作り、それを焼き、そして色をつけます。
つきっきりで火の様子を見ています。
中はこんな感じです。
隙間なく人形を入れて固定します。
焼きあがる9時間の間、火加減をつねに注意します。
昭和40年代まではこのような空吹き窯で焼いていたのですが、9時間ずっと火の調整しなくてはならないので、現在では電気釜に移行してしまいました。
自分たちの世代は電機の窯しか知らないので、武吉先生から学べるうちに自分の手で焼きたいと思い今回空吹き窯を作ることになりました。
この道60年のベテラン武吉さん。
空吹き窯を使った最後の世代です。
若手は電気釜しか知らない。空吹き窯を若い世代にも知ってもらいたいということで復活させました。
私が弟子の頃はこれ(空吹き窯)ばっかりでした。窯づくりもたくさんやってきました。
今回、図面などは無く、記憶だけが頼りで窯づくりをしましたが、正しく焼くことができました。
若い世代にも、きちんと伝授できたと思っています。
中の人形は今夜火を止めて明日には出すことができるそうです。
空吹き窯の説明
焼き上がりも大事だが、新たな世代に伝えていくのが自分たちの使命だと思っています。
若手の想いとベテランの思いがひとつになって今回の空吹き窯の復活になりました。
一般の方も窯を見学することができますので、見たい方はぜひ連絡してみてください。